【投稿者コメント】
【キーワード】
[低血糖暴走運転の抑止]、[食事中運動中計測可能]、[予防や治療に効果大]
【件名】
「針を刺さずに血糖値が測れるスマートウォッチ、精度良好との試験結果」
【投稿本文】
当方は糖尿病患者ではないが、メタボ等の予備軍を含め、周囲に糖尿病患者は意外に多い。
患者は、毎日、指に針を指して微量の血液中の血糖値を計測してから、インシュリン等の治療薬を処方するんだそうだ。
小児患者には負担の多い計測ゆえ、針を刺さずに、Apple Watch状の物で計測出来たら、どんなに良いだろう。
Watchで気軽に計れたら、運動中の成果である血糖値低減や食事・飲食途中での血糖値上昇を正確に計れて、大きな治療・予防効果が得られるばかりでなく、インシュリン投与後の血糖値低減値を正確に把握して、低血糖症に依る運転中の意識障害に依る暴走運転を抑止するのにも、効果を発揮するだろう。(*-1)
下記の血糖値が測れるスマートウォッチは、未だ、臨床試験中との事だが、Apple社のApple Watchでも、次期搭載機能として、非侵襲的血糖値計測機能を開発中と云うから、あと、数年したら、これらの機能を有するスマートウォッチが各社から販売されるだろう。
健康であっても、深刻な疾病予防には、血糖値や心電図データは重要な健康指標値となり得るから、早期の製品化が望まれる。
(*-1)
血糖値低減カーブを外挿予想して、数分後に意識障害を伴う低血糖症状の発症を検知したら、Watchが鳴動・振動して、音声で、「数分後に低血糖症に依る意識障害を発症します!直ちに車両の運転等を中止して下さい!」とアラームを鳴らす。
【以下転載】
https://www.gizmodo.jp/2023/10/no-sting-continue-glucose-monitor-watch-1.html
「針を刺さずに血糖値が測れるスマートウォッチ、精度良好との試験結果」
GIZMODE 山田ちとら 2023.10.25 16:35
添付図1_Image: PKvitality
2022年10月24日の記事を編集して再掲載しています。
針を刺さずに持続グルコースモニタリング(CGM)できるスマートウォッチとして、フランスのPKvitality社が開発中の「K'Watch Glucose(ケーウォッチ グルコース)」が注目を集めています。
血糖値を測れるスマートウォッチといえば、去年のCESでお披露目されたクォンタムオペレーションの試作品も記憶に新しいところ。どちらも「針を刺さない」という点では一緒なのですが、K'Watch Glucoseは間質液中に含まれるブドウ糖の濃度を持続的に測定して、血糖値に換算した値を記録します。
間質液中の糖濃度は血糖値と同じではないものの、連続して記録することで血糖値の変動を推測できるので、糖尿病患者にとっては健康を維持する上で重要な目安となります。
世界初の腕時計端末型CGMデバイス
添付図2_Image: PKvitality
腕時計端末型のCGMデバイスとしてはK'Watch Glucoseが世界初。まだ臨床実験段階にあるものの、ゆくゆくは非侵襲性の技術を用いて血糖値の変動を推測できるようになるそうです。
糖尿病患者さんにとって、これは大いに期待できるんじゃないでしょうか。
というのも、血糖値の自己測定には穿刺(せんし)用の針で指先から少量の血液を採る必要があるんですね。糖尿病患者、ことさら小児糖尿病患者にとって、一日何度もチクッとするのはできれば避けたいもの。針を使わずに血糖値の変動を知る方法があれば、より積極的に健康管理に取り組めるかもしれません。
■針を刺さずに血糖値の変動を推測
添付図3_Image: PKvitality
K'Watch Glucoseの内側には低アレルギー性の接着パッチ、そしてその下には「K'apsul」という使い捨てのセンサー端末が備え付けられています。K'apsulは一週間に一度の交換が必要だそうです。
K'apsul上に並んでいる数々のバイオセンサーや光刺激用マイクロポイントが、肌の上から間質液中の糖濃度を測定します。
添付図4_Image: PKvitality
測定された間質液中の糖濃度は、血糖値に換算された上で持続的に記録されます。
このように専用アプリと連携すれば、血糖値の変動がスマートフォン上でも確認できて、インスリン投与や食事のタイミングを見極められるようになるかもしれませんね。
添付図5_Image: PKvitality
通常モードだと、K'Watch Glucoseのウォッチフェイスに表示される血糖値(間質液中の糖濃度から推測したもの)はさほど目立たないので、人目を気にすることもなさそうです。
■3度目の臨床実験の結果は良好
添付図6_Image: PKvitality
PKvitality( https://www.pkvitality.com/wp-content/uploads/2022/07/PKvitality-FIH-3-ENG-final.pdf )によれば、2022年6月にアメリカのAMCR Instituteで行われた3度目の臨床実験では、K'Watch Glucoseの測定値と採血をして得られた血糖値を比較した結果、平均絶対的相対的差異(Mean Absolute Relative Difference: MARD)が前回と前々回の臨床実験に比べて改善したそうです。
なお、被験者数など臨床実験に関する詳しい情報は公開されていません。
■糖尿病の自己管理を支えるガジェット
糖尿病患者数は世界中で増え続けており、日本でも成人の5人に1人は糖尿病に罹ると言われています。そんな時代だからこそ、血糖値を知ることは自分の健康を守る上で大事。
まだまだ開発途上にあるとはいえ、糖尿病とうまく付き合っていくための新たなツールとして今後の商品化が楽しみなK'Watch Glucoseです。
引用元:PKvitality (1, 2)
・「K'Watch Glucose/目立たず痛みがありません/手首で継続的に血糖値をモニタリング」
https://www.pkvitality.com/ktrack-glucose/
・「糖尿病:PKvitalityがヒトを対象とした3回目の臨床試験の結果を発表」
https://www.pkvitality.com/wp-content/uploads/2022/07/PKvitality-FIH-3-ENG-final.pdf
参考資料:
・糖尿病ネットワーク
https://dm-net.co.jp/
・「血糖トレンドを知るには」
https://dm-net.co.jp/trend/knowing/002.php
・松葉育郎著「血糖値を体型別治療でどんどん下げる」技術評論社
https://gihyo.jp/book/2017/978-4-7741-8692-4
写真提供:PKvitality社依り