Chromeブラウザの設定値の移行は、同期処理だけでは移行出来ない!/設定値のエクスポート/インポート処理が必要!/設定データの損壊のバックアップにも有効!

【投稿者コメント】


【キーワード】

[同期処理では不十分]、[Default丸毎で]、[バックアップにもなる]


【件名】

Chromeブラウザの設定値の移行は、同期処理だけでは移行出来ない!/設定値のエクスポート/インポート処理が必要!/設定データの損壊のバックアップにも有効!/「Chromeブラウザ」の「パスワード管理機能」は、使うな!/「Chromeブラウザ」でウィルス感染した場合の措置は?/成りすまし被害を回避する為の安全な決済処理・金銭処理とは?」


【投稿本文】


【1】Chromeブラウザの設定値の移行は、同期処理だけでは移行出来ないデータもあるので、設定値のエクスポート/インポート処理が必要!


 PCの買い替え等の際に、Chromeの設定を別のPCに丸毎移行したいとか、Chromeの不具合で、一旦、設定を全て初期化して再設定したいと云う場合があるだろう。

 そんな場合は、「Googleアカウント」を利用すれば、Google Chromeの閲覧履歴やブックマークやパスワードを新しいPCに簡単に移行する事が出来るから、わざわざ、設定値のエクスポート/インポートは不要だ!と思われる方も多いだろう。

 ところが、同期処理だけでは移行出来ないデータもあり、機能・サイト情報等の設定値については、一部移行出来ないものもある!

 ゆえに、全く同じ内容を新しいPCのChromeに移行したい、と云う場合は、次項【2】の操作手順で、ローカルデータのGoogle ChromeのフォルダのDefaultをそのまま、コピペ移行するする必要がある。

 全てをそのまま移行する事まで必要ないので、最低限必要なデータだけを移行出来れば良いと云う場合は、Googleアカウントで同期する移行を、全てを移行したい場合は、ローカルフォルダDefaultをコピーする移行を行うべきだ。

 何より、トラブル等で、Chromeの設定データを損壊した場合のバックアップ・保険として、定期的にエクスポート処理を実行される事を御勧めしたい!


【2】Chromeブラウザの設定値のエクスポート/インポート処理の具体的な操作手順は?

 

【事前準備】

(1)エクスポート用のbatファイルを登録する

xcopy /Y /E /H /I "C:\Users\[任意のユーザ名]\AppData\Local\Google\Chrome\User Data\Default" "[バックアップ先フォルダパス]"

 をメモ帳等へコピペして、
 ①「Chromeの設定値のエクスポート」.bat と云うファイル名(拡張子)で、デスクトップ等へ書き出す。

※【事例】[任意のユーザ名]が、 satoua で、
     [バックアップ先フォルダパス]が、 D:\デスクトップ\Extensions なら、
 コピペ行は、

xcopy /Y /E /H /I "C:\Users\satoua\AppData\Local\Google\Chrome\User Data\Default" "D:\デスクトップ\Extensions"

 となる。

※【注意】
 ここで、[任意のユーザ名]とは、添付図1の■でマスキングした部分です!

添付図1_"C:\Users\[任意のユーザ名]\AppData\Local\Google\Chrome\User Data\Default"の[任意のユーザ名]とは?

 尚、フォルダDefaultをエクスプローラで表示するには、
添付図2_フォルダDefaultをエクスプローラで表示する設定
 の①~⑤の操作が必要です。

(2)インポート用のbatファイルを登録する。

rmdir /Q /S "C:\Users\[任意のユーザ名]\AppData\Local\Google\Chrome\User Data\Default"
xcopy /Y /E /H /I "[バックアップ先フォルダパス]" "C:\Users\[任意のユーザ名]\AppData\Local\Google\Chrome\User Data\Default"

 をメモ帳等へコピペして、
 ②「Chromeの設定値のインポート」.bat と云うファイル名(拡張子)で、デスクトップ等へ書き出す。

※【事例】[任意のユーザ名]が、 satoua で、
     [バックアップ先フォルダパス]が、 D:\デスクトップ\Extensions なら、
 コピペ行は、

rmdir /Q /S "C:\Users\satoua\AppData\Local\Google\Chrome\User Data\Default"
xcopy /Y /E /H /I "D:\デスクトップ\Extensions" "C:\Users\satoua\AppData\Local\Google\Chrome\User Data\Default"

 となる。


【エクスポート手順】

(1)Google Chromeを終了する
 Google Chromeを起動している場合は終了する。

(2)エクスポートする
 Google Chromeの設定情報関連ファイルを隠しファイル・フォルダも含め全てを、 D:\デスクトップ\Extensions にバックアップする。

・①「Chromeの設定値のエクスポート」.bat を右クリックする

・「管理者として実行(A)」をクリックする


【インポート手順】

(1)Google Chromeを終了する
 Google Chromeを起動している場合は終了する。

(2)インポートする
 下記のコマンドで、GoogleChromeの設定情報関連ファイルを削除した上で、D:\デスクトップ\Extensions のバックアップから復元(全設定上書き)する。

・①「Chromeの設定値のインポート」.bat を右クリックする

・「管理者として実行(A)」をクリックする


※【注意】

 ここで、上記の操作手順で、パスワードのエクスポート/インポートがうまくいかない場合は、

 https://appli-world.jp/posts/16959
・「Chromeの設定をエクスポートする方法!ブックマークやパスワードを移行しよう!」

 の「パスワードのエクスポート/インポート」操作手順を参照頂きたい。


【注】本稿で記載した、アプリ、ソフト、ハードウェア、URL、操作手順、記載内容の完全性・網羅性を保証するものではありません。使用・導入・採用は自己責任となります。具体的なソフト名、製品名、ベンダー名はあくまで事例であり、必ずしも、適用・使用・導入を推奨するものではありません。


【3】「Chromeブラウザ」の「パスワード管理機能」は、お勧め出来ない!



 上記投稿では、余り、「Chromeのパスワードの移行」が正確・詳細に記載されていない!

 何だ! パスワードだけは、 https://appli-world.jp/posts/16959 に記載されている様に、別途、「パスワードだけの移行」処理が必要じゃないか?
 』
 と云われそうだが、そもそも、当方は、Chromeブラウザの(ログイン用の)「パスワード管理機能」は使用していない!

 使用しない理由は、次の通りだ。

①そもそも、「ウィルス対策ソフト」や(Chrome等の)「ブラウザ」の「パスワード管理機能」は、おまけ機能・付録機能・付帯機能であり、安全性に不安があり、厳重な安全性があるとは云えない!

②ひとつの「ウィルス対策ソフト」や(Chrome等の)「ブラウザ」の「パスワード管理機能」を使うと云う事は、多数のパスワード管理を任すので、当該の「ウィルス対策ソフト」や(Chrome等の)「ブラウザ」に、強く拘束・拘泥されると云う事であり、
 もし、「ウィルス対策ソフト」や(Chrome等の)「ブラウザ」に不具合・欠陥があって、他の「ウィルス対策ソフト」や他の「ブラウザ」に乗り換える場合に、パスワードの移行処理が必要になり、乗り換えの障壁に成りやすいので、「ウィルス対策ソフト」や(Chrome等の)「ブラウザ」の「パスワード管理機能」は使いたくない!

③「ウィルス対策ソフト」は常に、ウィルスやマルウェアや悪性コードにアクセスする機会が多く、処理を誤れば、付属する「パスワード管理機能」もウィルス等の被害を受けやすく、リスクが高い!
 (Chrome等の)「ブラウザ」も外部のWebサイトにアクセスするから、常に、偽サイトならずとも、ウィルスやマルウェアや悪性コードに感染するリスクを抱えており、Cookie経由や拡張機能のインストールやファイル・コンテンツのダウンロードで、ウィルス等に感染しやすく、もし、「ブラウザ」が感染すれば、当然、付属する「パスワード管理機能」もウィルス等の被害を受けやすく、リスクが高い!
 過去、メジャーな「ブラウザ」であっても、「ブラウザ」の「パスワード管理機能」がウィルス等に感染して、多数のパスワードが漏洩・窃盗されたと云う事件も多い!

④例えば、或るPCで、ひとつの「ウィルス対策ソフト」や(Chrome等の)「ブラウザ」の「パスワード管理機能」を使えば、他のPCやスマホタブレット等で、同じログイン・パスワードを使おうとすれば、他の端末でも、同じ「ウィルス対策ソフト」や(Chrome等の)「ブラウザ」の「パスワード管理機能」を使わざるを得ず、当該の「ウィルス対策ソフト」や(Chrome等の)「ブラウザ」に、強く拘束・拘泥される事になり、他の「ウィルス対策ソフト」や他の「ブラウザ」に乗り換えがしにくい!

⑤ひとつの「ウィルス対策ソフト」や(Chrome等の)「ブラウザ」の「パスワード管理機能」は、云わば、無料で使わせてユーザをがっちり捕(つか)まえて、拘束・拘泥させる麻薬機能・奴隷機能であり、一定数の顧客数を維持する為の、悪質な営業・企業戦略であり、こう云う罠に嵌(はま)りたくない!

⑥ひとつの「ウィルス対策ソフト」や(Chrome等の)「ブラウザ」の「パスワード管理機能」に拘束されると云う罠に嵌(はま)りたくなければ、専用の「パスワード管理ソフト」を使用して、「ログイン・パスワード管理」に関しては、「ウィルス対策ソフト」や(Chrome等の)「ブラウザ」からフリー・自由でありたい!

⑦メジャーな、専用の「パスワード管理ソフト」であれば、パスキー・多要素認証にも対応して、十分な安全性を担保しており、端末にまたがって、同じ「パスワード管理ソフト」が使えてしまう。

◇【「ブラウザ」の「パスワード管理機能」のパスワードとは、別次元の「Googleアカウントのパスワード」】

 ここで云う、「ブラウザ」の「パスワード管理機能」とは、(ブラウザ管理用のパスワードとは無関係の)「ブラウザ使用中の(一般的なWebアプリ用の)ログイン・パスワードの管理機能」の事であり、「Chromeブラウザ」を含む、Googleクラウドサービス全般用の「Googleアカウントのパスワード(パスキー・多要素認証)」とは、意味合い・階層・影響範囲・セキュリティレベルが異なる!

 万が一の事を考慮すれば、「Googleアカウントのパスワード(認証)」や「Microsoftアカウントのパスワード(認証)」等の最重要アカウント・認証は、「単なるパスワード」や「パスワード管理ソフト」に依らず、安全な、「パスキー・多要素認証」を使用すべきだ!

 今どき、盗みやすく、推測可能な、テキスト文字情報のパスワードを認証に使う事自体が時代遅れであり、より安全な、「パスキー・多要素認証」に移行すべきだ!


【4】「Chromeブラウザ」でウィルス感染した場合の措置は?/安全な決済処理・金銭処理とは?


 そもそも、Chromeブラウザに不具合があって、一旦、データも含めて、Chromeブラウザをアンインストール/削除した上で、再インストールした場合でも、再インストールしたChromeブラウザで、「Googleアカウントのパスワード(認証)」を使って、同期処理すれば、自動的に、前の設定値が復旧・再設定出来てしまうから、便利なのだが、
 もし、不具合の原因が、ウィルス等の感染なら、「GoogleクラウドChrome設定値のバックアップ」や「エクスポートしたDefaultフォルダー」に、ウィルス等が混入している可能性が高く、せっかくの便利機能が、再度のウィルス感染を招いてしまうから、文字とおり、「セキュリティと便宜性は相反する!」。

 ゆえに、Chromeブラウザの不具合の原因として、マルウェア感染が疑われる場合は、設定値の復旧は、「Googleアカウントのパスワード(認証)」に依る「同期処理」や、「エクスポートしたDefaultフォルダー」のコピペ処理に依らず、全ての設定値は、いちから手入力した上で、しばらく、不審サイトへのアクセスや不審ファイルのダウンロードは控える事くらいしか出来ないので、Chromeブラウザのウィルス等に対する防御・検知・駆除性能に依るところが大きい!

 ソフトは「成りすまし」が多いので、Chromeブラウザの安全性を強化する為と云っても、「セキュリティ機能の拡張機能」をむやみに、インストールする事は避けたい!

 積極的な対応策として、Chromeブラウザの安全性に関わる設定値をガチガチに強化するか、若しくは、駄目な「ウィルス対策ソフト」や駄目な「ブラウザ」から、少しでも、安全性が強化された、他の「ウィルス対策ソフト」や「ブラウザ」に乗り換える事も有効かも知れない!

 決済処理・金銭処理をWebアプリで行う場合は、「ウィルス対策ソフト」ベンダー製のセキュア・ブラウザを使うとか、用途次第でブラウザを使い分ける事も必要だろう!

<< 併せて、決済処理・金銭処理をWebアプリで行う場合は、成りすまし被害を回避する為に、ログイン認証は、パスワードを使わずに、より安全な、「パスキー・多要素認証」を使う事が必要だ! 

 なぜなら、ログイン認証で、「パスキー・多要素認証」を受け付けずに、「パスワード認証」しか受け付けないのなら、そのログインサイトは、偽サイトだからだ!

 そもそも、「パスキー・多要素認証」に対応していない、危険な「決済処理・金銭処理」サイトは、絶対に、使うべきではない! >>


【5】成りすまし被害を回避する為の安全な決済手段とは?


『とは云え、Webアプリの「パスキー・多要素認証」もやがて破られるから、安全とは云えない!

 糞どもの犯罪被害を確実に回避するには、アクセス手段を切断する「端末電源OFF」、若しくは、「インターネット回線切断」と云う、「昔ながらのアナログ対処」しかなく、決済処理・金銭処理は、コンビニの「ATM端末決済」(振込)や「コンビニ決済」(店頭支払)に依るべきだ!』

 と云う主張も一理ある主張だろう!

 なぜなら、犯罪者が即時のカード決済に依らず、長時間、邦人銀行口座を維持し続けるとは、考えにくいからだ!

 逆に、決済手段が、カード決済しかない場合は、限りなく怪しく、成りすましサイトが疑われる!

 と云うより、メール記載のURL・リンクをクリックさせて、決済サイトに誘導する場合は、100%成りすましサイトゆえ、メールの送信元のE-mailアドレスやログイン先のURLをGoogle検索して、安全性を確認したい!