火野正平の昇天前の自省(辞世)とボヤキ

【キーワード】
[火野正平劇場最終幕]、[余り誰にでもモテても]、[断るのも長生きの秘訣]


【 病院のICU入院中の火野正平がツラツラ思う劇場 】

<< とある病院のICU入院中の火野正平が病床で・・・ >>

(正平独白)「わしも、これで、もう、お終いかのう?」

(正平独白)「もう、10年は生きると思うていたのに・・・」

(正平独白)「それもこれも、あれが悪いんじゃ!」

(正平独白)「あれとは何じゃい?とな・・・」

(正平独白)「あの無茶な自転車漕ぎに決まっておるがな!」

(正平独白)「番組企画会議に呼ばれて、お前が主役じゃ!と言われて、舞い上がってしもうたがな!」

(正平独白)「舞い上がった挙げ句、契約書も、よう、見ずに、盲印を付いてしもうたがな!」

(正平独白)「今、契約書を見ると、さすがに、NHKのお役人が作った文書だけに、抜けや盲点は皆無やなあ?」

(正平独白)「抗がん剤で骨がボロボロなのに、うまく乗せられて、坂道登坂もゼイゼイ云ってやらされたわ!」

(正平独白)「ほんまに、アホじゃったわい!」

(正平独白)「女性問題以降は、わしは、決して、ノーと言わぬ、好感度100を売りにしとうたから、そこを突かれたんやなあ?」

(正平独白)「今になって遅いけんど、命がけの事にゃー、危ない事は、断るのは、長生きの秘訣じゃたわなあ?」

(正平独白)「くやしいけんど、今度の件は、わしの落ち度・注意不足と思うが・・・」

(正平独白)「それにしても、NHKは冷たいのう? 見舞金・傷病一時金も、何にもありゃーせんし、見舞いにも来んし、娘達へも照会無しじゃ!」

(正平独白)「まあ! 役所の業者・民間人の使い捨てに過ぎんのじゃろう?」

(正平独白)「これで、わしが行ってしもうたなら、娘達が怒ってNHKを訴えたりせんじゃろか?」

(正平独白)「たとえ、裁判になっても、番組の演技内容は、事前に、わしの了解・承認を得たと主張して、その証拠の番組日誌の署名・記録を提出したら、手の打ちうようが無いのに・・・」

(正平独白)「裁判は無駄やと娘達に云ってはみるが・・・」

(正平独白)「体力が無くなって、坂道でのゼイゼイが激しくなった時の、電動バイク導入を断ったのは、わし、じゃからのう!」

(正平独白)「たとえ、その時に、電動バイク導入を受け入れたとしても、今回の腰部疲労骨折を確実に回避出来たとは思えんが・・・ 唯一の回避策は、その時に、自転車旅の番組を降板する事じゃったわな・・・」

(正平独白)「結末・最終幕が最悪だけに、何とも云えず、後味が悪い!」

(正平独白)「役者は芝居で死ぬのが、最上と云うが、これは嘘じゃわいな!・・・」

<< 後は、寂しい表情を浮かべて、窓から歳末の風景に目をやった >>


【追 記】(2025年1月3日)

 状況は上記と少し異なるかも知れない!

 NHKとて、番組内での交通事故や自損事故は回避したいだろうから、春~夏番組と秋~冬番組の2~3ヶ月間に、健康診断や体力測定を欠かさず実行して、これまで問題が無かった可能性が大きい!

 本人とて、主役に抜擢された際は、「体力が無くなって嫌になったら何時でも辞める! 続けても2~5年程度だろうと思っていたら、75歳過ぎでもやれた!」と云うのが実情だろう!

 丁度70歳の時が辞め時だったが、自転車旅降板=役者稼業降板と視ていたから、役者稼業に未練があったから、番組間隙期間の考慮期間も、敢えて、少しの体調不調は無視して、番組を強行した可能性もあるし、腰部の疲労骨折も、予見出来ない不慮の事故かも知れない!

 千葉県の90歳を過ぎた老人のトライアスロン・フル出場記録も知っていたから、自分もまだまだ、やれると過信したのかも知れず、今回の件の実態・実情は不詳だ!

 番組視聴者の誰もが、坂道登坂の困難さを視て、直に、番組は降板するだろうと思っていたが、その後も敢えて、本人の意思で、番組を強行した事が、今回の不幸を招いたのは間違いないのだろう・・・

 今後は、体力・運動能力勝負の番組には、70歳定年制・降板制が設定されるかも・・・